タイランドエリート(Thailand Elite)は、外国人にタイでの滞在を便利かつ魅力的にするタイ政府が提供する特別な長期滞在プログラムです。

このタイランドエリートの会員数は年々増加しており、その背後にはいくつかの要因が影響しています。

タイランドエリート会員数の変遷と増加要因の分析

今回は、タイランドエリート会員数の変遷と増加要因について考察してみたいと思います。

タイランドエリート会員数の変遷

タイランドエリートプログラムは、その魅力的な特典や長期滞在権を提供することから、設立以来着実に会員数を増加させています。

プログラム開始当初は限られた数の会員でしたが、年々その数は増加し、国内外から多くの外国人がメンバーシップに参加しています。

どのような変遷を辿ってメンバー数が増加するにあたったのか設立当初から見ていきたいと思います。

2003年TPC設立当初から2006年3月まで

2003年設立当初、タイランドエリートは1名義、家族2名義の2種類が販売開始されました。

この時期に販売されたカードが所謂生涯有効の旧会員権と言われるカードで、譲渡後も無制限で生涯有効の滞在許可を得ることが出来るカードです。

2006年1月時点での会員数は約1000人と公表されていました。

なお、生涯有効の旧会員権は2006年3月末まで販売され、2006年1月から3月までの販売枚数は分かっていません。

2003年から2006年までの3年の間で約1000人に販売したのです。

今現在では非常に高値でやり取りされているこの生涯有効の旧会員権ですが、売り上げは芳しくなく、たったの1000枚ほどしか存在していないことが分かります。

なお、1000枚分のカードについては内訳が公表されていませんが、下記記事にて私の想定する内訳を記載していますので興味がある方は確認してみてください。

ThailandElite旧会員権 永年1名義と家族2名義はどちらがより希少性があるか?

2006年4月から2009年11月まで

2006年4月より新しいカードが販売開始されます。

それが30年有効の旧会員権と言われるもので、購入時は生涯有効ですが、譲渡後に30年の期限付きに変更される制限が付く旧会員権です。

2009年11月時点で会員数は2570人と公表されています。

2006年4月から2009年11月まで約1500~1600人ほどが加入された形になります。

多少の誤差はあるかと思いますが、30年有効と言われる旧会員権は約1500~1600枚ほど存在していることになります。

なお、生涯有効と30年有効については下記記事にもまとめていますので参考にしていただければ幸いです。

タイランドエリート旧会員の生涯有効と30年有効はどちらが良いのか?

2009年12月から2013年5月まで

2009年11月から2013年5月まではタイランドエリートの販売は停止されましたので、この期間に加入者はいません。

2013年5月30日から現在に至るまで

2013年5月30日より現在のタイランドエリートと同様のプログラムである200万バーツ20年有効の会員権等の販売が開始されます。

  • 2013年度 特に公表されたデータが見つかりませんでしたのでわかっていません。
  • 2014年度 カード会員販売額は、152名が加入
  • 2015年度 500名が加入
  • 2016年度 1000名が加入

また、2016年8月には新タイプのカードが4つ発表されました。

  1. エリートアルティメットプリビレッジ、
  2. エリートイージーアクセス、
  3. エリートファミリープレミアム、
  4. エリートプロパティパートナーシップ
  • 2016年12月16日の時点で、タイのエリートカードの会員は4,037人
  • 2017年度上半期は、412名が加入、2017年5月時点で会員数は4300人
  • 2017年11月20日には5040人
  • 2017年10月から2018年5月まで、会員数は月平均127が加入された。
  • 2018年時点でのエリートカードメンバー総数は6,192名(そのうち2,452名が旧会員権メンバー)
  • 2019年3月25日時点で、エリートカードメンバーは7,617人。
  • 2020年2月29日時点での会員数は9,578人(そのうち中国人が20%)
  • 2020年10月時点での会員数は11,132人
  • 2021年 1,100人の中国人が加入。全体の会員数は15,000人を突破。
  • 2022年には中国人の加入者が3,100人に増加し、プログラムの中国人会員総数は7,350人になった。
  • 2022年度のカード全体のうち38%に当たる1,900枚以上が中国人に販売。
  • 2022年9月から2023年3月までに5,041人の新規加入者。
  • 2022年11月時点で会員数は20,000人を突破。20,884人と公表。
  • そのうち中国人は7,350人で全体の35.2%を占める。

現在最も売れているタイランドエリートは、エリート イージー アクセス メンバーシップ。価格は 5 年間有効で 600,000 バーツ

会員全体の 42% を占める最も売れているカードとなっている。

TPCは、2023年10月の価格改定までに30000人の会員数を目標としている。

なお、TPCとタイの歴史については下記記事に詳細を記載していますので、こちらも参考にしてみてください。

タイランドエリートカードとTPC社(Thailand Privilege Card)の歴史

タイランドエリート会員数の増加要因

タイランドエリート会員数の変遷を見てきました。

正確で厳密な会員数は現時点でも公表されていない為、大まかな数字となりますが、会員数をチャートにまとめると下記のようになります。

このチャートから分かることは下記の通りです。

会員数のチャート変遷から分かる事

  • 2003年から2009年までは非常に緩やかな伸び率。
  • 2016年頃から2020年にかけて、2003年から2015年よりも伸び率が上がっている。
  • 2020年からは、会員数の伸び率が急激に上がっていく形になっている。

以上のことから、下記のように分析が出来ると思います。

会員数の変遷の分析

  • 2003年から2009年の伸び率を見る限り、現在では入手困難と言われる旧会員権は発売当時は人気がなかったこと。これが旧会員権の希少性を高めた要因ともいえる。
  • 2016年頃から2020年にかけて伸び率が上がっていることから、2013年から販売開始した現行のカードの売れ行きが認知され始め、好調になってきた。おそらく2016年から新たに販売開始されたエリートイージーアクセスの販売好調およびマーケティングの成功が起因と想定。
  • 2020年から会員数が急激に伸びているのは、TPCで購入できるカードの価格および特典に変更はなく、急激に会員数が伸びている観点から外的要因と想定。

2020年からの急激な会員数の増加は、おそらくコロナによる特需。

そして中国人の加入者がこの時期から特に増えているのは中国のゼロコロナ政策による中国人への圧政に伴う中国国内の人材が海外に流出したことが起因していると思われる。

コロナは経済に大ダメージを与えましたが、TPC,タイランドエリート会員数の変遷という点では会員を大幅に伸ばした要因と言えるのではないでしょうか。

また、タイ以外の他国にも移住の選択肢があるなかでタイおよびタイランドエリートが選ばれているという状況であるともいえると思います。

特に中国人は中国人同士のコミュニティがあり、TPCのサービス品質や特典などが口コミで広がり会員数を伸ばしたのではないかと考えられます。

タイランドエリートとTPC社のサービス品質と評判、口コミ、評価について

これは何よりTPCの提供するタイランドエリートというプログラムが他国にはない優れた海外への移住プログラムだと言えるのではないでしょうか。

さいごに

タイランドエリートプログラムの会員数は、その魅力的な特典や長期滞在権、ビジネスやリタイアメントの機会など、多くの要因によって増加しています。

なお私は、今回タイ移住するうえで必要なビザである旧式タイランドエリートカードの仲介をしております。

この投資ビザですが、他国の投資ビザと異なり、カード自体が資産になりえるカードです。

金額も他国の投資ビザと比べても数倍も安価且つ特典も付いた価格に対して価値が非常に高いものだと私は思っています。

もし、ご興味がある方は下記ページにてお問い合わせ頂ければ幸いです。

お問い合わせ

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