タイランドエリート旧会員を取得し、タイ移住後してからの資産運用方法として、カンボジアの銀行口座を開設することをおすすめしたいと思います。

私自身も資産の一部をカンボジアに置いています。

今回はなぜ、カンボジアの銀行口座をおすすめするのかについて記載したいと思います。

カンボジアで銀行口座を開設する4つのメリット

カンボジアで銀行口座開設をおすすめするのは4つの理由があります。

順に紹介していきます。

理由1.USD口座を持てる

カンボジアではカンボジアの国内通貨としてカンボジアンリエルがあります。

カンボジアンリエルとは?

カンボジアンリエル(Cambodian Riel)は、カンボジアの公式通貨であり、カンボジア国内で流通している通貨です。通貨コードは「KHR」と表記されます。リエルはカンボジアでの取引や経済活動において広く使われていますが、特に大きな金額や国際的な取引では、アメリカ合衆国ドル(USD)が主に使用されることもあります。

カンボジアリエルという国内通貨があるのですが、USDが一般的に普及しています。

このような状況のため、カンボジアの銀行では口座開設するとどの銀行でもUSD口座が持てるのです。

タイや日本の銀行でもUSDを外貨として口座においておけますが、あくまで外貨であり、銀行内で両替を行う必要があります。その際に高額な為替手数料および市場よりも高い為替レートが適用されます。

また、海外からドルを送ろうとした場合、銀行によっては受け付けてもらえません。日本の銀行であれば日本円、タイの銀行であればタイバーツでの着金が一般的です。

カンボジアではそのままUSDを入金出来ます。SWIFTを利用してドルをカンボジアの銀行あてに送金も可能です。

外貨通貨扱いではなく、通常口座としてUSDを持てることが1つ目のメリットとなります。

理由2.預金金利が高い

カンボジアのUSD口座の預金金利、定期預金は他国と比べて高いことも理由の一つです。

カンボジアの銀行口座の預金が高い理由は下記の通り。

  1. 通貨の需要と供給: カンボジアは観光業が盛んであり、多くの観光客がドルを持参しています。また、外国からの送金や投資により、ドルの需要が高まっています。このような需要が高まる状況で、カンボジアの銀行はドルを預金として受け入れることによって、需要に応えようとしている可能性があります。
  2. ドル化経済: カンボジアは「ドル化経済」と呼ばれる状況で、公式通貨のリエルだけでなく、アメリカ合衆国ドルも一般的に流通しています。このような経済状況では、リエルの価値が相対的に低くなる傾向があります。そのため、カンボジアの銀行はドルを預金に引き付けるために金利を上げることで、ドルでの預金を促進しようとしている可能性があります。
  3. 金融制度の発展: 近年、カンボジアの金融制度は成長しており、経済的に安定した状況であるため、金利競争が活発化していることがあります。銀行は顧客を引き付けるために金利を競って引き上げることがあるため、USD口座の金利が高まる要因の一つとして挙げられます。

ドルの定期預金の金利が高いこともタイおよび日本の銀行ではないメリットの一つと言えるのです。

カンボジアでドル預金をすればそのまま高金利で運用が可能なことが一つの理由です。

理由3.資産分散できる

タイに移住後、タイだけに資産を一点集中して管理しておくのではなく、他国にも資産分散しておくことで万が一の有事の際に有効な資産防衛策となるでしょう。

カンボジアはタイのバンコクから車で3時間ほどで陸路で移動可能です。空路であれば1時間。

地理的にも近い為、頻繁に訪れられるのもタイ移住後にカンボジアの銀行口座開設をおすすめできる一つの理由です。

理由4.カンボジア旅行時にアプリで全て完結可能

カンボジアではQRコード決済、アプリ決済が非常に発達しています。屋台などでも利用可能です。

USDをカンボジア国内でキャッシュでやり取りする場合、偽札に気を付ける必要があるのですが、その不安も銀行口座を開設しておけば不要です。

カンボジア旅行時に偽札被害に遭う可能性を無くせるのも一つの理由として挙げておきたいと思います。

カンボジアで口座開設可能な大手銀行

カンボジアでは多くの銀行がありますが、なるべく大手の銀行で開設した方が良いです。

カンボジアで口座開設可能な4つの大手銀行を紹介します。

アグレダ銀行

ACLEDA Bank(アクレダ・バンク)は、カンボジアに本社を置く商業銀行であり、カンボジア最大の銀行の一つです。

1993年に設立され、カンボジア国内の金融サービスを提供するために始まりました。

https://www.acledabank.com.kh/

カナディア銀行

カンボジアの商業銀行であり、1991年に設立されました。

先に紹介したアクレダ銀行よりも歴史の深い銀行でカンボジア国内の主要な銀行の一つです。

銀行名からも分かる通りカナダ資本の外資系銀行です。

https://www.canadiabank.com.kh/

ABA銀行

ABA銀行(ABA Bank)は、カンボジアの商業銀行であり、2006年に設立されました。

先に紹介したアクレダ銀行およびカナディア銀行よりも新しい会社ですが、今現在飛ぶ鳥を落とす勢いの銀行で、今一番カンボジアで人気のある銀行と言っても過言ではありません。

https://www.ababank.com/

SBIレイホー(SBI Remit カンボジア)銀行

 

SBIグループの一部であり、カンボジアの銀行であるSBI Phnom Penh Commercial Bank Plc.(SBI PPB)が提供する送金サービスです。

このサービスは、日本からカンボジアへの送金をスムーズに行うことを目的としています。

カンボジアで営業している唯一の日系銀行です。日本人も駐在しており日本語での対応も可能です。

https://www.sbilhbank.com.kh/en/

おすすめはABA銀行

私は、アクレダ銀行、カナディア銀行、ABA銀行の3つの銀行口座を開設しております。

その中でABA銀行が一番おススメできる銀行だと感じています。

https://www.ababank.com/

ABA銀行がおすすめの理由

ABA銀行がおすすめの理由は2つあります。

理由1.携帯アプリ、ATMがとにかく使いやすい

私自身が3つの銀行を使っているなかで比較したところ、ABA銀行のアプリ、ATMともにABAが一番使いやすいです。

また、カンボジアのレストランや屋台でもABA銀行のQRコードが利用できる店舗が多いのも理由として挙げたいと思います。

実際に使ってみるとわかると思いますが、ABA銀行のアプリ、ATMは日本の銀行、タイの銀行よりも使いやすいです。

ABAのキャッシュカードはVISA機能も付いているので、カンボジア国内だけでなく世界中でも利用可能です。

また、SWIFTを利用した海外送金もアプリから可能で、着金もスムーズです。私は仮想通貨取引所からUSD現物をABA銀行に送金したことがありますが、中継銀行を経由して何の問題もなく着金したことも確認済みです。

ABA銀行は使いやすい事がおすすめの理由の一つです。

理由2.カンボジアで一番の銀行として称号されている

ABA銀行は近年何度も(10年連続)カンボジアでベストバンクの称号を得ています。

私だけでなく、金融誌からも高い評価を得ているのです。

ABA retains the Best Bank in Cambodia title in 2023 by Euromoney magazine

ABA銀行口座開設方法

ABA銀行の口座開設方法について記載します。

日本から郵送で口座開設をサポートする会社もありますが、10万円などかなり高額のサポート手数料となっているのが一般的ですが、カンボジア現地に行けるのであればカンボジア非居住者でも簡単に口座開設が可能です。

また、タイランドエリート旧会員は、労働ビザを与えられないので基本的に引退した方や無職の方が対象になるかと思いますが、カンボジアの銀行では特に収入証明や労働証明は求められませんので、タイランドエリート旧会員も口座開設が可能です。

カンボジアの銀行口座開設に必要なもの

  • カンボジア入国時のビザと自分のパスポート
  • カンボジア国内の電話番号(SMS認証で必要、口座開設後、タイもしくは日本のSIMに自分で変更可)
  • 初期入金費用(10ドル程度)

上記の必要書類を持って、カンボジア現地のABA支店に行けば口座開設が可能です。

窓口は英語対応も可能なのでスムーズに対応してくれます。

筆者はプノンペンの支店で口座開設しましたが、1時間ほどで口座開設可能でした。

キャッシュカードは当日ATMから発行も出来ます。

カンボジアの銀行口座開設の注意点

カンボジアで銀行口座開設するうえで注意点としてはお金を預けすぎないことだと思います。

東南アジア全般に政治リスクがありますが、カンボジアはタイ以上にこのリスクが高いと思います。

今現在は安定していますが、今後政変が起こる可能性もなくはないと思います。

よって、カンボジアで自分のお金を全て預けるようなことはせず、資産の一部として運用するのが良いでしょう。

また私はカンボジアと同じASEAN諸国のインドネシアにも資産分散しています。こちらも興味がある方はご参照ください。

インドネシアの銀行口座と証券口座開設で資産運用をするべき3つの理由

さいごに

私は、旧式タイランドエリートカードの仲介をしております。

この投資ビザですが、他国の投資ビザと異なり、カード自体が資産になりえるカードです。

どのように行うか、どの通貨で払うかは個別にご相談し、契約書を発行し合意後に進めていく形になります。

旧式エリートカード譲渡手順

もし、ご興味がある方は下記ページにてお問い合わせ頂ければ幸いです。

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