今回はタイランドエリートの旧会員権を譲渡する際に支払う必要がある譲渡手数料について記載してみたいと思います。
タイランドエリート旧会員権のTPCへ支払う譲渡手数料について
タイランドエリートの旧会員権の譲渡時に売り手が買い手に支払うカードの代金とは別に権限を委譲完了させるためにTPC社へ権限移譲の手数料を支払う必要があります。
このTPC社への譲渡手数料の支払いは、TPC社の事前書類確認および移民局のKYC実施後に支払う必要がある代金となります。
この手数料は旧会員権の譲渡時の最終段階に行われ、この譲渡手数料を支払うことで晴れて旧会員権の譲渡が完了し、自分名義の旧会員権が発行されるのです。
旧会員権の譲渡手順についてご存じでない方は下記に詳細を記載していますのでご確認ください。
この譲渡手数料ですが、旧会員権だけでなく、現行のエリートカード20年でも存在しています。
現行カードでも譲渡手数料を支払う形で譲渡が完了する為、同じ制度を取っているのです。
現行のカードでは譲渡回数は1回のみですが、20年の長期タイランドエリートでは旧会員権と同様に譲渡する事が可能となっています。
しかし、現行のエリートカードと旧会員では多少の違いがあるのです。
現行と旧会員権のタイランドエリート譲渡手数料の違い
- 現行の会員権では、カードの市場代金(Prevailing Rate)の20%を譲渡手数料
- 旧会員権では、現在のところ1名義分に関しては20万バーツ、家族2名義分に関しては30万バーツの譲渡手数料
現行のカードではPrevailing Rateという形でカードの市場代金という書き方をしており、現行会員権の時価20%という書き方をしています。
現行のカードは200万THBで20年の期限付きです。
使用開始すると減価償却のような形で価値が目減りするようになるため、このような設定をしているのだと思います。
一方、旧会員権については生涯有効となっている為、時価という表現をTPCの譲渡申請書類の中でも使ってはいるのですが、現在のところ、1名義分は一律20万バーツ、家族の2名義については30万バーツの譲渡手数料を取る形になっています。
そして、旧会員権には、譲渡後も生涯有効の旧会員権(Aカード)と譲渡後に30年の期限付きに変更される旧会員権(Bカード)の2種類が存在しています。
旧会員権には2種類が存在しているのですが、どちらも譲渡前は生涯有効です。
よって、譲渡時の手数料に変わりはなく、Aカード(永年)もBカード(30年有効)も一律1名義は20万バーツ、家族2名義は30万バーツの譲渡手数料となっています。
TPCへ支払う譲渡手数料について注意しておくべきこと
現在のところ、旧会員権の譲渡手数料は1名義20万バーツ、2名義30万バーツです。
しかし、これは今後価格改定が行われて、譲渡手数料も上がる可能性があるかもしれません。
なぜなら、そもそもこの旧会員権の譲渡手数料は元々は1名義分10万バーツで、20万バーツに値上げされているからです。
どのタイミングで値上げされたかは私の方でわかっていませんが、もともと旧会員権は2003年に100万バーツで売り出されたのが始まりで、その当時は10%の譲渡手数料を取る形を取っていたのです。
よって、元々は1名義分10万バーツの譲渡手数料だったということになります。
現行のタイランドエリートは時価の20%ですが、旧会員権の譲渡手数料は時価の10%と定義されていたのです。
こちらは、旧会員権の譲渡申請書の5.2にも明記されています。
時代が流れるにつれ、長期のタイランドエリートの価格も100万バーツから150万バーツ、そして現行の20年200万バーツと価格改定が行われてきました。
そして、現在では旧会員権の譲渡手数料も1名義20万バーツ、2名義30万バーツという形で価格改定がされています。
この価格改定は、旧会員権の時価が上がったから時価として10%の20万バーツなのか、現行の20年エリートカードが200万バーツのため、その10%の20万バーツなのか、どのような形で旧会員権の譲渡手数料を計算しているかは公表もされていないため、定かではありません。
一つ言えることは、今後も時価は変わりこの譲渡手数料も価格改定される可能性があるということです。
そして、この譲渡手数料は旧会員権の売り手や仲介者で制御できるものではないため、TPCが譲渡手数料の価格改定を行った場合、買い手は従って言われた譲渡手数料を支払って頂く必要があるのです。
譲渡する前にTPCが事前に譲渡手数料含めて案内してくれるため、急に譲渡作業の途中で変えてくるようなことはないかと思います。
しかし、今後どこかのタイミングで譲渡手数料の改定が行われる可能性もあることは認識しておくべきことでしょう。
さいごに
私は、今回紹介した旧式タイランドエリートカードの仲介をしております。
この投資ビザですが、他国の投資ビザと異なり、カード自体が資産になりえるカードです。
もし、ご興味がある方は下記ページにてお問い合わせ頂ければ幸いです。
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