2020年9月22日付のバンコクポストのニュースでタイランドエリートカードについての記載がありました。
私の意訳と共に翻訳しましたので、掲載させて頂きます。
タイランドエリートカード保持者への労働許可(WP)
タイエリートカードは、タイに100万ドル(日本円で約1億円)を投資するメンバーに就労許可を追加することを計画しています。
タイ政府観光庁(TAT)のYuthasak Supasorn知事は、「この新たな権利は最初に内閣の承認を通過する必要がありますが、この新たなスキームは国により多くの投資をもたらすはずです」と述べました
労働許可証は、100万から200万バーツのトップティアカテゴリにのみ付与されます。
これらのメンバーは、1年以内に最低100万ドル(日本円で約1億円)の投資が必要です。
投資する対象はメンバーの選択次第ですが、政府は危機に見舞われた不動産投資に焦点を当てたいと考えています。
メンバーは、外国投資に関する関連機関の規制に従う必要があります。
またタイに投資しているかどうかが確認され、投資していないと判断された場合は自動的に終了します。
Yuthasak 氏は、このスキームはすでにプロジェクトの具体的な提案内容を持っている投資家に焦点を当てていて、投資優遇制度であるBOIの範囲とは少し異なると述べました。
タイエリートカードは、タイでより購買力の高い観光客を対象としています。
タイエリートカードの運営会社であるThailand Privilege Card(TPC)の社長であるSomchai Soongswang氏は、同社の会員数は全世界で11,000人であると語りました。
しかし、8月と9月の申請数は、観光ビザ更新の期限が迫ったため、月平均300から500に急増したと述べました。
タイの入国管理局によると、現在タイに滞在するノービザの15万人以上の外国人は、9月26日までに観光ビザを更新するか、またはオーバーステイに対して罰金が科せられることになると警鐘を鳴らしています。
Somchai氏は、タイの入国管理局および場合によっては出身国の国家情報機関での審査プロセスに合格する必要があるため、エリートカードメンバーシップが全ての申請者に付与されるわけではないとも述べました。
エリートカードの申請プロセスには通常15〜45日かかり、TPCは8月と9月に1か月あたり200人の応募者のみにメンバーシップを付与しました。
TPCは、コロナパンデミック前には毎月100のメンバーシップを承認していました。
タイランドエリートカードには、9つのメンバーシップレベルがあり、ベストセラーは50万バーツ相当のエリートイージーアクセスと言われる5年間タイへの滞在が可能となるタイプのものです。
このエリートイージーアクセスカードの所有者はエリートカード保持者全体の47%を占めています。
その後、生涯有効のタイランドエリートカードメンバー(22%)、20年間のメンバーシップを備えた現行のエリートメンバー(14%)、エリートファミリーエクスカーション(9.6%)が続きます。
Somchai氏によると、同社は2020年の会計年度を9月30日に終了する可能性があり、累積損失は3億〜3億2000万バーツで、前年同期の5億1900万バーツを下回る。
まとめ
タイランドエリートカードを保持した状態で働く事は可能なのかどうかという質問を良く頂きますが、
タイランドエリートカードは、滞在ビザを提供していますが、これは労働許可を得ていないあくまでタイで滞在する為のビザとなります。
TPCが提供するビザを使用してのタイでの労働は基本的にはNGとされています。
ただし、実際にタイランドエリートカードを保持している方でタイで働いている方もいらっしゃいます。
これらの方は、エリートカードの滞在ビザではなく、ワークパーミットおよびBビザを取得し働いているのです。
エリートカード保持者でもタイで働いている方は基本的にはエリートカードビザとは異なるビザを持っているのです。
また、Bビザからエリートカードのビザへの切り替えもタイ国外への出国なく可能となっています。
タイで働きたければBビザで働き、働くことを辞めたならばエリートカードのビザへ切り替えをすればいいだけになっています。
そして、今回エリートカード保持者に対して1億円相当の投資をした場合、労働許可を出すということですが条件としてはアメリカの投資ビザ等を同じような条件です。
現状では、労働許可証発行が魅力的となるかどうかは私個人的には現時点では少し懐疑的です。
投資する上での税制優遇措置がもっとクリアになってくれれば良いなと思っています。
ただし、TPC社が色々なサービスを追加していっている事には好感しています。
また、累積損失が順調に解消していっている事も嬉しい知らせだと思います。
良いサービスを追加していきながら、エリートメンバーを増やし、累積赤字も解消していけばさらにエリートメンバーへのサービス拡張をしてくれると思っています。
これからもTPC社の新たな特典に期待していきたいですね。
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