2020年4月29日付のバンコクポストのニュースでタイランドエリートカードについての記載がありました。
私の意訳と共に翻訳しましたので、掲載させて頂きます。
コロナパンデミックはエリートカードに予想外の売上高増加をもたらします
タイエリートカードのTPC社は、世界的なコロナパンデミックの影響による海外旅行制限が予想外にタイでの長期滞在の需要を増大させていると見込んでいます。
タイ・エリート・カードの運営会社であるタイ・プリビレッジ・カード社(TPC)のソムチャイ・ソンスワン社長は、主に先月タイで滞在していた外国人観光客に新しい会員カードを販売したと語りました。
ソムチャイ氏は通常、エリートカードの売上の60%は海外に住む外国人の顧客からのものであると述べたが、タイ政府は3月末に緊急令を発し、4月中の復路便(インバウンドフライト)を禁止したため、新規顧客の大多数はまだタイに居住している観光客である主にアメリカ、イギリス、オーストラリアからでした。
「それらのほとんどはタイの医療制度を信頼している高齢者です」とソムチャイ氏は言いました。
「旅行、移動の制限により、タイ国外のお客様への新規会員カードの販売が困難になったため、需要の高いこのグループに戦略を移行しました。」
TPC社は、タイを訪れることができないため、既存のエリートカードメンバーに影響を与えていることを認めながら、新規会員のエリートカードビザ期間を延長して損失をカバーするなど、顧客を補償するソリューションを検討しています。
2019年10月1日から2020年3月31日までのTPC社の会計年度の上半期の売上高は、前年同期比9%増の8億1500万バーツでした。
新しいエリートカード会員は7%増の1,322枚になりました。
最も人気のあるカードは50万バーツの「エリートイージーアクセス」で、1回の滞在につき1年間の延長可能な、5年間の更新可能な複数エントリービザを提供します。
全会員のうち、中国の顧客が30%を占め、米国、英国、オーストラリアの市民への販売が増加しています。
香港はエリートカードメンバーの新興市場であり、最近の中国による国家安全保障法適用による政情不安で、混乱を回避するためにタイで亡命を求める方々がいます。
ナコーンラチャシマー(タイ東北部コラート)での銃撃とそれに続くコロナウイルスの蔓延による安全とセキュリティの懸念により、日本人向けの市場は低迷しています。
TPC社は今年度、コロナパンデミックにもかかわらず、カード所有者の数が初めて10,000を超えると予想しています。
ソムチャイ氏はまた、「今年は少なくとも2,500の新規会員から15億バーツの追加予測を維持している」と述べた。
まとめ
コロナ禍でタイへの入国が制限されているにも拘らずTPC社の販売意欲は高いですね。
昨年TPCのソムチャイ氏が15憶バーツを収入目標にするとバンコクポストの記事に出ていましたが、この目標はそのままでターゲットだけ変えていく方針なのかもしれません。
コロナパンデミックで大変な状況でありますが、予想外の売り上げはTPC社にとって嬉しい誤算です。
また、中国による国家安全保障法適用も追い風となっていると思います。
TPC社の業績がこれからも良い形になるように願っています。
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