タイが好きな日本人は、将来タイで引退生活を送りたいと考えている人は多いと思います。
タイ政府側もタイで引退生活する人を歓迎しています。
タイは観光に特化した国だけでなく、移住も出来る移民大国でもあるのです。
日本人のみならず、世界各国からタイで引退生活をするべく移住してきています。
タイ政府は、タイ経済の継続的な発展とビザ政策の前年比調整と緩和を行っており、現在進行形で外国からの移民の数が急速に増加している状況にあります。
そして、タイはいま世界の移住有数国として世界でも上位にランクインされています。
引退をするには最高の国でもあるのがタイなのです。
タイで引退生活をする為にはまずタイで長期の滞在を認めて貰う長期滞在ビザが必要になります。
タイには滞在者のニーズ、状況に合わせて様々な長期滞在ビザが存在しています。
まず、タイ人と結婚することによって手にできるタイ人配偶者ビザ(Oビザ)というものがあります。
このビザはタイ人と結婚をするという前提が存在している為、簡単に自分の力だけでは取得できるビザではありません。
次に、永住ビザ(イミグラントビザ)というタイプの長期滞在ビザがあります。
これも配偶者と同様タイ人の家族や配偶者がいる事が前提で且つ一定の就労経験や投資経験が問われます。
また、年間100人までと取得できる数も限定されている為、簡単に取得出来るものではありません。
タイ人配偶者ビザも永住権ビザも今日本に住んでいる方が簡単に取れる長期ビザではないのです。
これら2つのビザとは異なり、比較的簡単に取れるビザがあります。
それが、タイランドエリートビザとリタイアメントビザ(引退ビザ)という2つの長期滞在ビザです。
私がこのサイトでよく紹介しているタイエリートカードとリタイアメントビザは、タイの長期滞在ビザの選択肢として良く比較対象とされる事が多いです。
同じ長期滞在ビザですが、双方にメリット、デメリットがあります。
今回はタイのエリートビザとタイの年金ビザの2つタイ長期滞在ビザを色々な側面から比較をして、どちらが良いのか確認してみたいと思います。
タイリタイアメントビザの紹介
まず、タイでリタイアメントビザとされているビザの名称はNon–ImmigrantVisaという名称になっています。
このタイリタイアメントビザには2種類のビザがあります:
1つ目のリタイアメントビザは、1年毎に滞在申請をして滞在許可を取得するノンイミグラントビザ “OA”と呼ばれるビザです。
もう1つは、5年間長期ビザを申請し、その後5年間の延長が可能な長期ビザであるノンイミグラントビザ “OX”と呼ばれるビザです。
①タイリタイアメントビザ ノンイミグラントビザO-A
まずNon–ImmigrantVisaのOAのタイプ(1年毎にビザを取得)について、申請条件、申請書類などにフォーカスして記載させて頂きます。
ノンイミグラントOA申請条件:
- 50歳以上
- 少なくとも80万バーツ(約300万円)のタイの銀行口座での預金、または月額の年金収入が少なくとも65,000バーツ(約20万円)。
- タイによる入国が禁止されていない(タイ移民局でブラックリストの載っていない事)
- タイと日本で犯罪歴がない事。
- 日本国籍または居住権を所有している事。
- タイ国内規則のBE 2535規則第14号に指定されている禁止された病気(ハンセン病、結核、薬物乱用、象皮病、梅毒等)に罹っていない事。
なお、タイでの雇用は禁止されている為、このビザを使用して就労はできません。
また、このビザを取得した後、預金証明として抑えた銀行口座の80万バーツはいつでも引き出すことができます。
必要な申請書類
- 少なくとも18か月以上の有効期限が残っている日本国パスポート
- 記入済みのビザ申請書3部
- 6か月以内に撮影したパスポートタイプの写真(4×6 cm)3枚。
- 個人情報入力フォーム(英語またはタイ語)
- 総額が80万バーツ以上の銀行取引明細書、または年金が65,000バーツ以上の収入証明書(オリジナル)。銀行取引明細書を提出する場合は、銀行保証書(原本)が必要。
- 無犯罪証明書(公証、または外務省による認定、または領事館による認定、3か月間有効)
- 健康診断書(申請書提出場所での健康診断、公証が必要、または外務省または領事館による認証、3か月間有効)と省令No.14(BE 2535)に示されている禁止疾患を示さない診断書(証明書は3か月以内に有効であり、公証機関または申請者の外交または領事任務)
- ビザ申請手数料5,000THB
注意:同伴する配偶者が退職年金ビザを取得できない場合、配偶者は「O」ビザ(一時滞在)を申請することができます。
ただし、結婚証明書を提出する必要があり、結婚証明書は公証または外務省/領事館の認定を受ける必要があります。
ノンイミグラントOA更新方法
このノンイミグラントビザOAは、前述したとおり年に1回更新する必要があります。
そして、入国管理局で期限の1週間前に更新する必要があります。
必要な書類や要件は申請時と同じものです。
更新申請の少なくとも90日前に、申請者は少なくとも800,000バーツを普通預金口座に送金して口座残高を証明する必要があります。
更新期間中、申請者の銀行口座はこの金額以上でなければなりません。
②タイリタイアメントビザO-X
次にNon–ImmigrantVisaのOXのタイプ(最長10年滞在可能)について記載させて頂きます。
このノンイミグラントビザOXは2016年11月の閣議で承認され、2017年8月11日から申請可能となっている新基準のリタイアメントビザとなります。
ノンイミグラントOX申請条件:
- 50歳以上
- 申請者は(1)日本(2)オーストラリア(3)デンマーク(4)フィンランド(5)フランス(6)ドイツ(7)イタリア(8)オランダ(9)ノルウェー(10)スウェーデン( 11)スイス(12)イギリス(13)カナダ(14)アメリカ合衆国 の14か国中のいづれかの国籍者である事。
- (a)申請者は、300万バーツ以上の金額をタイにある銀行に預金する必要があります。または、(b)タイの銀行に180万バーツ以上の金額を預金し、年間120万バーツ以上の収入がなければなりません。申請者がタイに入国したら、タイにあるタイの銀行に1年以内に300万バーツ以上のお金を預金している必要があります。(a)と(b)のお金は引き出しの少なくとも1年前に銀行口座に保管する必要があり、翌年には150万バーツ以上の金額を口座に残しておく必要があります。
- タイ滞在中にタイの医療保険に加入している必要があり(保険委員会の承認された会社)、外来患者の医療請求は4万バーツ以上、入院患者は40万バーツ以上の保険に加入する必要があります。
- タイ国内規則のBE 2535規則第14号に指定されている禁止された病気(ハンセン病、結核、薬物乱用、象皮病、梅毒等)に罹っていない事。
必要な申請書類
- 少なくとも6か月以上の有効期限が残っている日本国パスポート
- 3つの申請書
- 6か月以内に撮影したパスポートタイプの写真(4×6 cm)3枚。
- 個人情報入力フォーム、タイ移民局ホームページではBiographyと記載。経歴のこと。
- (a)タイの銀行口座に預金された300万バーツ以上の預金証明書。または、(b)タイの銀行口座に入金された180万バーツ以上の定期預金(年金)を示す口座情報、通帳および銀行の明細書のコピーを記載した銀行預金の証明書、および年間120万バーツ以上の収入証明書。(タイに入国したら、タイにあるタイの銀行に1年以内に300万バーツ以上のお金を預けている必要があります。)
- 無犯罪証明書(公証、または外務省による認定、または領事館による認定、3か月間有効)
- 健康診断書(申請書提出場所での健康診断、公証が必要、または外務省または領事館による認証、3か月間有効)と省令No.14(BE 2535)に示されている禁止疾患を示さない診断書(証明書は3か月以内に有効であり、公証機関または申請者の外交または領事任務)
- ビザ申請手数料10,000THB
ノンイミグラントOXのメリット
- ボランティアとして働くことが出来る
- 車を購入出来る
- コンドミニアムを購入出来る
こちらタイ移民局ホームページに記載されている情報です。
ノンイミグラントビザOAでも車もコンドミニアムも購入できるとは明確にされていませんが、個人的には可能だと思います
(車、コンドミニアム購入時にビザの条件は見てない為、また海外投資家が投資目的でコンドミニアムを購入する事は可能なため)
上記の為、ノンイミグラントビザOAとの違いはボランティアとして働くことが出来る事かと思います。
ノンイミグラントビザOAでは就労が禁止されています。こちらは違いではあるかと思います。
しかし、定義されている職種はボランティアのものに限られるため、実際にはお金を稼ぐことが出来ません。
よって、OAビザと違いはないと考えられるかと思います。。
ノンイミグラントOXの注意情報
なおノンイミグラントビザOXは下記4点が発覚した場合、ビザを取り消される場合があると定義されています。
1)下記財務状況を満たせない場合
-タイの滞在期間中、最初の年の終わりに銀行口座の金額が300万バーツ未満であった場合。
-タイでの2年目の滞在期間終了時の銀行口座の合計金額が150万バーツ未満であった場合、および/またはこの口座のお金がタイ国外で費やされた場合。
2)指定した保険に加入していない場合。
3)タイの平和と安全を脅かす行為をした場合。
4)許可なく働いた場合。
ノンイミグラントOX更新方法
90日の滞在毎に入国管理局にタイでの居住を通知する必要があります。俗にいう90日レポートというものです。
また1年に1度関連書類提出の為、出入国管理官と直接面接する必要があります。
これはワークパーミットが発行されているビジネスビザホルダーの就労者(駐在員、現地採用、起業家等)でも同様の手順が必要になります。
よって、ごく普通の事でもあります。
尚、このビザは5年有効のビザが発行され、5年後にさらに5年間延長となります。
10年後どのように更新するかは、はっきりと分かっていません。
なぜなら、このビザは2017年11月に出来たばかりの新しいタイプのリタイアメントビザです。
このため、まだ更新情報などの詳細は明らかにされていません。実際に更新した人も存在していません。
ハッキリした更新方法は分からないのですが、現状の基準が10年後も維持されているのであれば、おそらく同じ申請手順になるかとは思います。
ノンイミグラントOAとOXの比較と違い
大前提として日本人はノンイミグラントビザOAおよびノンイミグラントビザOXどちらも申請可能です。
ノンイミグラントビザOAは全世界の人を対象としています。
しかし、ノンイミグラントビザOXは14か国対象の国籍を持った人のみが対象となっています。
この14か国の対象に日本人は含まれています。
中国人、韓国人などもタイへ滞在している方は多いです。
そして、リタイアメントビザを取得したいと思っている方は非常に多いのですが、彼らは10年有効のOXのビザは取得出来ないのです。
この対象国にアジアでは日本のみが含まれています。
タイは日本の親日国でもあるが為の指定かと思いますが、日本人としてこれは非常に有難い設定だと思います。
日本人はO-A,O-Xのリタイアメントビザどちらも選べるという大前提があることをまずは認識していただければと思います。
そして、この2つのリタイアメントビザの違い及び選定判断基準は大きく分けて①期間、②自分の財務状況の2つに分けることが出来るかと思います。
①Non-OAとOXの期間の違い
Non-OAは1年期限のビザでNon-OXは最大10年期限(5年ビザ+5年延長)のビザとなります。
期限は10倍の違いがあります。
Non-OAは1年毎にビザを取り直す必要があります。
これが意味する事は1年後にまたビザが取れるとは限らないという事です。
条件が毎年同じ条件になるとは限らないのです。
ビザなどの政府のルールは年々改変されてきています。
昔は許容されていたビザランなどの手法を使った短期滞在ビザでタイで長期滞在を可能にする手法も今はほとんど使用できません。
年々厳しくなっている傾向にあるのです。
なの、翌年にはビザ自体がなくなるという最悪の可能性も考慮しないといけないのです。
ビザ取得条件の変更に関してはOAとOXはどちらも同様です。
しかし、O-Xの方は1年毎にビザを再取得するわけではない為、とりあえず5年、10年は現状のリタイアメントビザを使用できます。
10年後に条件が変わっている可能性はあるかとは思いますが、それでもOAの10倍の期間である10年滞在が出来るのは大きな違いかと思います。
よって、滞在期間に関しては10倍の期間を過ごせるOXが優れていると判断できます。
より長くタイに滞在したいと考えている人はノンイミグラントビザOXを取得するべきです。
②Non-OAとOXの財務状況の証明(銀行口座の残高証明)
次に財務状況の証明ですが、OA,OXどちらのビザもタイの銀行口座に一定の金額を預金または定期収入(年金)があることが条件となっています。
ー Non-OAビザは80万バーツ以上の預金、または65000バーツ以上(年金等)の定期月額収入が必要。
ー Non-OXビザは初めの1年目に300万バーツ以上の預金、2年目からは最低150万バーツの預金をする必要。及び、指定の保険に加入する事。
Non-OXビザは日本円でまず1000万円近くをタイの口座に預金する必要があります。
Non-OAよりも3倍以上のお金を用意する必要があるのです
また、指定の保険に加入する必要もあります。
コストとして、1年で約3万バーツから5万バーツの保険に加入する必要があるのです。
Non O-Xに必要な保険のタイプ値段
前提としてNon-OAビザは保険の加入を義務付けられていません。(タイの移民局ホームページより)
ただし、一部情報ではOAビザでも保険の有無を問われることもあるようです。
実際保険会社ではOAビザ取得のための保険タイプ、料金表も記載されています。
ハッキリした事は分かりません。
タイ移民局のホームページに書いてあったとしても、実際に申請時の移民局担当がルールを認識していないことは良くあることです。
人によっては要求されたり、されなかったりという運のような要素も考慮に入れないといけないのです。
下記が移民局のリンクとなります。
この保険加入についての最新情報は常にタイ政府移民局の情報は確認するようにしてください。
http://www.mfa.go.th/main/en/home
Non-OXに必要な保険のタイプは下記の通りです。
金額は下記図の通り年齢とタイプによって違いがあります。
このOXで加入が必要な保険タイプと料金は、PACIFIC CROSSという保険会社のものとなります。
下記がリンクとなります。こちらも最新情報を確認するようにしてください。
http://www.pacificcrosshealth.com/en/health-insurance/platinum/
リタイアメントビザであるNon-OAとNon-OXこれらの違いがあることを見て来ました。
結論としては下記のようになるかと思います。
お金・コストの面で比較するとNon-OXはOAよりも厳しい条件となるため、予算によってOA,OXを考える必要があると思います。
お金を工面できないのであれば、OAを選択すべきで、お金の条件をクリアできるのであればOXを選択するべきだと考えられます。
次にタイランドエリートカードのビザを見ていきたいと思います。
タイランドエリートビザ
タイエリートビザは、タイの特別長期ビザとも呼ばれ、基本的にはタイ政府が全面サポートをしてくれるビザです。
TPC社というタイ観光庁100%出資の法人がカードを発行しています。
このカードは、長期滞在ビザとVIPサポートを顧客に提供することによって、世界中の富裕層を休暇、投資、その他の理由でタイに呼び込むことを主な目的としています。
ビザを発行するだけでなく、タイ経済に貢献するような仕組みを取り入れているのです。
正式名称はタイエリートプリビレッジカード(Thai Elite Privilege Card)といい、5〜20年間利用できるさまざまな会員パッケージがあります。
世界の富裕層のさまざまな選択ニーズを満たすように設計されています。
エリートビザの分類
エリートカードには現在7種類のメンバーシップがあります。
エリートカード申請手順
①メンバーシップの確認と書類の準備:7種類のメンバーシップから希望のカードを選択し、パスポート、写真、エリートビザ申請フォームを準備。
②書類の提出と承認:申請資料を入国管理局に送付し、エリートカードメンバーの審査、承認。
③承認完了:承認後、選択したメンバーシップに従い、指定の金額を入金。(承認後3ヶ月以内)
④振り込み金額の受領確認とウェルカムレターの受領: 7営業日以内に口座の受領を確認。そしてタイランドエリートカードウェルカムレターの受領。
申請手順は上記の4ステップとなります。非常に簡単な手順です。
お金さえ払えば複雑な書類や手順も必要なくビザを取得出来るのがタイランドエリートカードの特徴でもあります。
残高証明や無犯罪証明書も必要ありません。(※販売歴についてはTPC社、タイの移民局にて調べられます)
エリートビザには長期滞在ビザ発行以外に様々な特典が用意されています。
非常に多くのサービスがあるため、ここではエリートカードメンバーの特典などの詳細を記載しません。
タイランドエリートカードについては別記事にて記載していますのでこちらをご参照ください。
リタイアメントビザとエリートカードビザの徹底比較
それでは、次に本題であるリタイアメントビザとタイランドエリートカードの比較を行いたいと思います。
下記6つの視点でそれぞれのメリット、デメリットなどを比較し、最終的にどのような人にどちらのビザが良いか確認していきます。
- 定義
- コストと使用条件
- メリット
- ビザ申請・更新プロセス
- 申請書類
- どういったことが出来るか?
①定義比較
まずはそれぞれのビザプログラムの定義について見ていきたいと思います。
タイエリートビザ:
このビザ提供プロジェクトは、タイ国営企業であるタイプリビレッジカード株式会社(TPC)(タイ政府観光局の完全子会社)が観光スポーツ省の下で発行開始されました。
タイの特別な長期滞在ビザとも呼ばれ、2003年11月にタイ政府によって開始されたビザプログラムです。
現在は外国人が5〜20 年間の7種類のタイプのビザがあり、それぞれのニーズに合わせてタイに長期滞在できるようにしています。
そして、タイのエリートビザを所持している人は、無料のVIPサービスと政府からのサポート、休暇などあらゆることを楽しむことができます。
タイリタイアメントビザ:
タイの入国管理局が50歳以上向けに特別に発行した無期限に更新可能な長期移民ステータスです。
無期限で更新可能な1年間から最大10年までのリタイアメントビザで、申請時に必要な資金証明さえあれば十分です。
投資をする必要はなく、自分の銀行口座に一定の金額を預金すれば良いのみです。(ただし、保険に加入義務あり)
②コストと条件の比較
タイエリートビザ:
50万バーツから200万バーツの入会費を支払う必要があります。
なお、リタイアメントビザでは健康の有無を問われますが、タイエリートビザでは問われていません。
犯罪経歴などは移民局にてリタイアメントビザと同様に調べられますが、TPC社が調べてくれるため、無犯罪証明書を自分で用意する必要がありません。
年齢は20歳以上から申請できます。
お金さえ払えば誰でも申請基準を満たすことが可能です。
タイリタイアメントビザ:
申請者はまず50歳以上である必要があります。
一定の財政証明も必要です。健康診断も良好である必要があります。
さらに、年金ビザを申請するには、40万バーツを超える保険金額のタイの医療保険を購入する必要があります。
タイランドエリートカードはリタイアメントビザに比べて多額の入会費を払う必要がありますので、コスト的にはタイランドエリートは非常に高いと思うかもしれません。
これが非常にネックかと思われた方は多いと思います。
しかし、実際は、エリートカードは非常にコストパフォーマンスが高い長期滞在ビザプログラムなのです。
なぜそのように言えるのか?
エリートカードのコスト的なメリットを一例として次に紹介させていただきます。
エリートカードのコスト的なメリット
アルパインゴルフという世界的にも著名なタイのゴルフコースがあります。
このゴルフコースはタイエリートメンバーの提携ゴルフ場です。
このゴルフ場ですがバンコクでもTOPともいわれる程の高級、富裕層向けゴルフコースとなっています。
グリーンフィーがクラブタイランドを使用した場合でも、価格は5,500THBと高額です。
一般ゴルファーにはなかなか行くことが出来ないハイソなゴルフコースです。
このゴルフ場ですが、タイランドエリートカード会員であれば無料でラウンドすることが出来ます。
もし20年タイプのカードを申請した場合に、このアルパインゴルフを無料で1年で24回まで利用可能なのです。
コストを計算してみましょう。
1年で1回5,500THB × 24回で合計132,000バーツになります。
これを20年とすると、132,000 × 20回で2,640,000バーツとなります。
タイランドエリートの20年シングルは200万バーツです。
アルパインゴルフをフルで利用した場合の合計金額は264万バーツです。
ゴルフ場を利用するだけで会員費の元が取れてしまうのです。
ゴルフの特典を利用するだけで60万バーツほど得をしていることになります。
また、エリートカードにはゴルフ場だけでなく、その他様々な無料特典と割引サービスが用意されています。
エリートカード会員にゴルフと並んで人気なのが高級スパの利用です。
こちらもゴルフと同じ回数使用することが出来ます。
よって、特典を利用すればするだけコスト的には指数関数的にお得になっていくのです。
入会金額だけを見ると非常に高いと思われるかもしれません。
しかし、実際にはサービスを利用すればすべて元が取れてしまう値段設計となっているのがエリートカードなのです。
実は、エリートカードは提供される価値に対して、価格が非常に安価ともいえるビザプログラムなのです。
③メリットの比較
タイのエリートビザとリタイアメントビザは、どちらも長期滞在ビザとなります。
よって、タイで長期滞在することによるメリットはどちらも享受出来ます。
双方に共通するメリットを記載したいと思います。
タイランドエリートカード&リタイアメントビザ双方のメリット
-日本の国籍を変更する必要はありません:
エリートビザ、リタイアメントビザ共に日本国籍を保持したまま移住する事が可能です。
-タイに長く住むことができます:
共に制限はなく、年間365日滞在できます。
-ハイレベルな医療:
タイのヘルスケアとサービスは、2019年に世界で6番目にランクインしています。
タイの私立病院は、品質およびサービスが高い事でも有名です。
メディカルツーリズムとして、毎年280万人の医療観光客がいます。
引退後、病気や身体に異常があった場合もレベルの高い医療を受けることが可能です。
-タイの教育的メリット:
タイは多国籍企業が多く在籍している関係上、インターナショナルスクールが多くあります。
教育の面でも期待を持てます。またコストは日本の約3分の1もしくは半分ほどです。
-銀行口座開設:
どちらのビザもバンコク銀行とカシコン銀行で口座開設が可能です。
エリートカードのみのメリット
エリートビザには、リタイアメントビザよりも多くの特権サービスがあります。
1.出入国時のサポート
エリートカードメンバーは、より迅速かつ安全にタイへ出入国が可能になる為のサービスを用意しています。
また、2020年8月現在エリートカードメンバーのビザは他のビジネスビザ同様レベルでタイへの入国が可能となっています。
リタイアメントビザはこれらの特別な処理をされていません。
同じ長期滞在ビザでも、扱いには大きな違いがあります。
2.複数回の無料シャトルサービス
飛行機を降りてから入国審査通路まで、エリートカードメンバー専用スタッフが車両で送迎してくれます。
また空港からホテルまで無料の空港ピックアップサービスをお楽しみいただけます。
3.空港VIPラウンジ/待合室への無料アクセス
エリートビザでは、空港で無料のVIPラウンジを無制限に楽しむことができます
4.高級ゴルフ、スパでの無料サービス
バンコク、チェンマイ、プーケット、その他多くの場所にある200近くの高級ホテル、スパ、レストラン、ゴルフクラブ、その他の場所で割引や無料サービスを利用できます。また年1回の無料の健康診断(人間ドック)も受診できます。
5.タイ運転免許証の無料ワンタイムアシスタンス
タイのエリートビザのお客様は、タイのローカル運転免許証を取得するための無料サポートをしています。
エリートカードビザには上記のような特典サービスがありますが、リタイアメントビザには一切ありません。
もし同じようなサービスを使いたいと思っても、プライオリティレーンを使用した出入国のサポートなどはお金があったとしても利用できません。
またお金で利用できるシャトルバスなどは、リタイアメントビザの場合、全て自費で賄うしか方法がありません。
④ビザ申請・更新プロセスの比較
タイエリートビザ:
最も短い期間である5年ビザの場合、50万バーツの入会費が必要となり、毎年更新する必要がありません。非常に便利と言えます。
タイでのビザの更新は、タイの役所とのやりとりの為、非常に複雑です。
順調に進ませることが難しかったりします。
また何か手続きが必要な場合(Bビザからエリートビザへの切り替え等)、エリートカードビザホルダーであればこれらのストレスとは無縁です。TPC社のサポーターが全面バックアップしてくれます。
タイリタイアメントビザ:
銀行口座残高証明をし、更新のために入国管理局に一定の手数料を支払う必要があります。
また、毎年医療保険も購入する必要があります。
これらの申請書類を自分で集めて自分で申請を行わないといけません。
エリートビザの時間コストは非常に低く、リタイアメントビザと比較して大きく優れていると言えます。
リタイアメントビザ(OAの場合)は毎年更新する必要があり、また正常に取得、更新できる確証もないため、時間的なコストが非常に高いと言えるでしょう。
⑤申請書類の比較
タイエリートビザ:
1.メンバーシップに合わせた書類
2.メンバーシップに合わせた会員料金
基本的に上記2点のみです。
タイリタイアメントビザ:
前述した為、割愛させて頂きます。
タイランドエリートカードは上記2点のみで申請可能で特にタイ政府移民局と申請者本人がやり取りする事もありません。
一方エリートビザの書類と比べて、リタイアメントビザは多くの書類を要求されます。
⑥どういった事が出来るか?
タイエリートビザ:
1.教育ニーズ
2.ビジネス
3.投資と起業家精神
4.休暇とレジャー
タイリタイアメントビザ:
1.教育ニーズ
2.年金を使用した引退生活
3.医療ニーズ
タイランドエリートVISA、RetirementVISAどちらもタイ滞在が出来る為、タイを満喫する事は出来ます。
ただし、タイランドエリートカードにはリタイアメントビザにはない多くのタイ政府公認およびバックアップサポートの特典が用意されています。
これが大きな違いだと思います。
また、タイランドエリートカードでは働いたらダメというルールはありません。
タイで働くことになったらワークパーミットおよびBビザへ切り替えが必要になりますが、働くことも可能なのです。
また何もしないという選択も出来ます。
エリートカードは、お金さえ払えば良いという非常に分かりやすくシンプルです。
タイの生活をより豊かにそして楽にしてくれるのがタイランドエリートカードのVISAなのだと思います。
エリートビザとリタイアメントビザはどういった方に適しているか?
エリートビザは費用対効果が非常に高いです。
スワンナプーム空港でのVIPサービスなど頻繁にタイを往復するビジネスニーズのある方にも適しています。
また、20歳以上であれば購入可能なため、年齢を意識する必要もありません。
カードの種類も多くある為、金額や目的に沿ったVISAを選ぶことが可能です。
選択肢も非常に広いのです。
一方、リタイアメントビザは、まず年齢制限があるため、50代以下は申請出来ません。
タイに長期滞在し、タイローカルでの生活環境に沿った生活が出来る50代以上の方、もしくは高齢者にはリタイアメントビザは適していると言えるかもしれません。
タイランドエリートカードの方が優れていると思う理由
最後に私個人の意見を述べさせていただきたいと思います。
時間的コストと費用対効果の観点から見ると、50代以上であってもエリートビザの方が絶対に良いと考えています。
リタイアメントビザは一定の資産の証明をする必要があり、毎年保険も購入しなければなりません。
それぞれの対応が非常に面倒です。
誰かがサポートしてくれるわけではなく全て自分でやらなければなりません。
また、リタイアメントビザはいつ制度や条件が変更になるか分からないという不安も付きまといます。
一方、タイランドエリートカードは、24時間電話サポートなどに代表される至れり尽くせりのサポート体制があります。
また日本人も常駐している為、日本語で困ったことを相談する事が出来ます。
何事もなく順風満帆に暮らしていけるのあれば、リタイアメントビザでも良いかもしれませんが、万が一病気やアクシデントに遭ってしまった場合、対応が非常に大変です。
タイでは中級以上の教育を受けた方であればおよび若い世代であれば比較的英語が通じますが、それ以外は基本英語が通じません。
こういった何かあったときに、日本語で相談できるというのは非常に心強い保険となります。
またタイ政府もエリートカードメンバーはビジネスレベルビザと同様の扱いをしています。
対応の優先度もリタイアメントビザよりも圧倒的に高いです。
リタイアメントビザは観光ビザレベルと同様の扱いしか受けることが出来ません。
実際2020年8月時点でリタイアメントビザはタイへの入国が観光ビザ同様まだ許可がされていません。
一方、エリートカードメンバーは既に入国可能となっています。
タイ政府の扱いにも、大きな違いがあるのです。
もし資金に余裕があるのであれば、私としては、タイランドエリートカードを所有してタイで引退生活を送ることを推奨したいと思います。
なお、私は、現在発売されているタイランドエリートカードとは異なり貴重性および資産価値が高い旧式エリートカードの紹介サービスもしています。
もしこの旧式エリートカードとは何かご存じでなく、ご興味がある方は下記記事に詳細を記載していますのでご参照いただければと思います。
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