タイランドエリートカード旧会員権を購入予定の方からよく聞かれる質問があります。

それが、タイランドエリートカード旧会員(生涯有効,30年有効)は今後なくなるのか?という質問です。

こちらの質問に対する私の考えを今回は記載してみたいと思います。

タイランドエリートカード旧会員(生涯有効,30年有効)は今後なくなるのか?

結論を先に申し上げますと、私には分かりませんし、未来のことは保証も出来ません。

質問される皆様にまずこのように回答しております。

そして、次にこのように回答しています。

私だけでなく、未来のことは誰にも分からないはずです。

なぜ、このような質問を皆様されるのか?

それは、やはりこのタイランドエリート旧会員が魅力的であるからに他ならないと思います。

現行のタイランドエリート会員からすると妬ましいと思われるような特典が旧会員権には付与されています。

毎日ゴルフやスパが生涯有効で無料という嘘だと思うような特典が付いている為、本当にこんなカードが存在しているのかとさえ思われる方もいらっしゃいます。

タイランドエリート旧会員権の特典

旧会員には年会費が存在しないため、旧会員からはTPCへお金が入ってくる仕組みがありません。

現行会員は年会費が発生しますが、旧会員は年会費がないのです。

よって、旧会員を維持していくことは赤字に直結します。

ここも現行会員と旧会員の大きな違いと言えるでしょう。

TPC社(Thailand Privilege Card Co.,LTD.)サイドから見れば、旧会員を維持するのは赤字に直結します。

TPCサイドから見た視点として、この旧会員権を無くしたいと考えているからこの質問を皆さまされるのだとも思います。

やはり旧カードと比較すると、現行カードは見劣りしてしまう感は否めません。

TPC社サイドもこの旧会員の情報を表立って公表はしていない所からも窺えるのではないでしょうか。

何一つ収益を生まないので仕方ないかもしれませんが、TPC社も旧会員を鬱陶しく感じている部分は少なからずあると思います。

もし、TPC社が旧会員の権利をはく奪する場合、裁判、補償という話になるかと思います。

なぜなら実はTPC社は以前、倒産の危機に瀕し、その際に実際に会員に対して権利をはく奪するような事を計画していた背景があるからです。(詳しくは下記参照)

タイランドエリートカードとTPC社(Thailand Privilege Card)の歴史

TPCは2009年から2012年の間に倒産を計画し、その際に会員メンバーに対して損害補償をしようとしていたという背景があったのです。

しかし、その際は結局補償額の目途が立たずに取り消しとなりました。

結局カードの権利をはく奪するにも補償するためのお金が必要なり、その当時のTPCには裁判費用そして補償するためのお金を用意する事さえままならない状況だったのです。

この時はTPC社自体が倒産してしまうくらい会社が傾いており、且つ現行カードの販売すらしていない状況でした。

結果的にTPCは経営を立て直し、現在に至り事なきを得る形になりましたが、今後もしTPC社自体が倒産した場合、その時は旧会員だけでなく、現行会員も被害を被る可能性が高いと思います。

会社が傾く場合は、旧会員だけでなく現行のタイランドエリート会員の特典もはく奪される可能性が高いはずなのです。

このような状況に陥った場合は、旧会員だけでなく、現行会員も只事ではないでしょう。

2003年TPC設立当初から現在に至るまで旧会員の特典は維持され続けていますが、タイランドエリート旧会員の約款4.2と4.3にはTPCの都合で特典を変更、削除出来るという形で記載されています。

これはサービスを提供する会社であればどこの会社も自己防衛のために記載しているような内容であり、現行会員の約款にも記載されています。

しかし、TPC社が倒産する時は今後の権利については、考えておかないといけないかもしれません。

では、TPC社の財務状況は今一体どうなっているのか?

こちらを確認してみたいと思います。

2022年時点のTPC社の財務状況

現在のTPC社の財務状況を見ていきたいと思います。

まず、2022年会計年度のTPC社の損益計算書を見てみましょう。

純利益(Net Profit)が2018年は約7000万バーツ、2022年度には6億バーツを超えています。

純利益が10倍近くに急成長しています。

そして、総費用(Total Expenses)は、2018年には約2億バーツ、2022年度には約4億バーツとなっています。

タイランドエリート旧会員の数は増減ないと考えたとしても、総費用はこの5年で2倍にしかなっておらず、同じ5年の間に利益が10倍に拡大したのは大幅に会員が増えたことによって利益が拡大していると考えて良いでしょう。

売り上げ利益率(Net Profit Margin)も2018年から年々上がってきており、今や50%を超えるほどになっています。

TPC社は今や稼げる企業へと変貌していることが財務諸表からも見て取れます。

次に貸借対照表を見てみましょう。

総資産が約90億バーツに対して、総負債が約80億バーツ。

負債の内訳はわかりませんが、ここはタイ政府関連のタイ国政府観光庁(TAT)であるため、意図的にこのような形になっている可能性もあります。

しかし、負債総資産比率は90%近くあり、業績絶好調ではあり、内訳が分からないので何とも言えませんが、気になる点とはいえるでしょう。

さいごに

タイランドエリートカード旧会員(生涯有効,30年有効)は今後廃止されるのか?

このような質問をされるくらい魅力的な資産カードであるともいえます。

旧会員権は今後どうなるかは分かりません。

私自身は今後も旧会員権の価値は上がり続けると思っていますが、一つの条件としてTPCの経営状況が良好であることが不可欠であるとも考えています。

タイランドエリート旧会員権の市場相場、価格は今後も上がり続けるのか?

また、今の業績好調のTPC社が旧会員の権利をいきなりはく奪することは少し考えづらいとも個人的には思います。

もし、はく奪するような事態に陥った場合は2009年から2012年当時のように裁判、補償のような話になるはずです。

旧会員メンバーも黙ってはいないはずです。大きな問題になるでしょう。

このような処置をTPCが取った場合、現行会員も20年などの長い期間契約をしている会員がいますし、現行の会員に対しても不安を募ってしまい、結果的に業績が落ち込んでしまうことが想定されます。

そして、もし仮に、裁判になった場合、旧会員約3000人として、当時の売り出し価格の時価100万タイバーツ(もしくは150万バーツ)を補償すると仮定した場合、30億バーツほどの現金が必要になると想定されます。

現在、業績絶好調ではありますが、30億バーツほどを補償するのは今のTPCすらも容易ではないです。

実際貸借対照表の資産には30億バーツもありません。このようなお金を貸してくれる会社を見つけることも難しいでしょう。

負債が多くまずは負債を片付けなければならないとも思います。

今後のことは分かりませんが、TPCの業績は見ておいても損はしないです。

また、TPC社の経営状況がタイランドエリートを今後も利用できるかできないかの一つのリスクの一因としてしっかりと認識しておくのが良いのではないかと思います。

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