オーストラリアには、現在10万人ほどの日本人が在住しています。
アメリカ、中国に次いで在留邦人が多い国であるのがオーストラリアなのです。
日本人の旅行先、また学生などがワーキングホリデー先として訪れる国としても有名ですね。
旅行するにも,生活するにも魅力的な国というのがオーストラリアと言えるかもしれません。
日本との時差も1時間ほどです。
アジアからも近く、移民受け入れ国家でもあります。
アジア人そして日本人に対しても寛容な国であるため、日本人の海外移住先として非常に魅力的とも言えるかもしれません。
今回は、日本人の海外移住先として有名なオーストラリアへの移住について記載してみたいと思います。
オーストラリアの基本情報
オーストラリアの基本情報は下記のとおりです。
- 公用語:英語
- 首都:キャンベラ
- 面積:7,692,024km2
- 人口:約2500万人
- GDP:1兆3,379億米ドル
- 一人当たりGDP:55,707米ドル
- 時間帯:3つの時間(UTC+10,UTC+9:30,UTC+8)があり、日本と1時間の時差
オーストラリアの首都はシドニーではなく、キャンベラという都市になります。
シドニーから南西に280㎞、メルボルンから北東に660kmの場所に位置する都市なのですが、オーストラリア好きでも意外と知られていない首都であったりします。
また同じ国でありながら、3つの時間帯があり、場所によって時差があります。
オーストラリアの国土は日本の約20倍です。
大きな大陸が故にこのような時間差が一つの国の中でも存在しているのです。
オーストラリアの概要
次に簡単なオーストラリアの概要を見てみましょう。
オーストラリアは、オーストラリア大陸本土と多くの小さな島で構成された世界でも6番目に大きい連邦国家です。
1901年に設立され、6つの州といくつかの地域で構成される自由で民主的な政治システムを維持しています。
人口は約2,500万人です。
そのほとんどが東部の都市部(シドニー、メルボルン、ブリスベン、ゴールドコースト等)の東海岸沿岸部に集中しています。西海岸で有名な都市はパースのみでそれ以外は全て東海岸に都市が集中しています。
人口は、オーストラリアの国土は日本の20倍もありながら、日本の5分の1程度です。
そして、日本と同様にオーストラリアは高度に経済が発展した先進国で裕福な国でもあります。
物価が高い事でも知られていますね。
経済規模も世界有数の経済大国で、様々なビザ(ワーキングホリデービザ、学生ビザ、就労ビザ等)があり世界中から移民を受け入れている移民国家なのです。
次にオーストラリアのビザ制度について見ていきましょう。
オーストラリアのビザについて
オーストラリアに滞在希望する外国人はお隣のニュージーランド国民を除きすべての外国人は、オーストラリアに旅行する前にビザを取得する必要があります。
世界最強のパスポートを持つと言われる日本人ですら、オーストラリア旅行の際にはETASという電子渡航認証の取得が必要になります。
そして、長期滞在するための滞在・移住ビザですが一時的なものと永続的なものの2つのタイプがあります。
一時滞在ビザでは、観光、家族の訪問、研究、仕事、医療などの目的でオーストラリアに一定期間滞在することができるビザとなります。
ワーキングホリデービザ、就労ビザ、学生ビザなども、この一時的な滞在ビザに分類されます。
これらの一時的な滞在ビザは、永住権を取得するための前手段にもなります。
多くの日本人が永住ビザを取得するプロセスもまずはこの一時的なビザを取得してから永住ビザを目指すことになるのです。
ワーキングホリデービザから永住ビザに切り替えを目指す日本人も相当数います。
永住ビザの取得は、英語テスト(IELTS)や学歴、職歴などの項目に沿って、査定にかけられ加点式でのテストを受ける必要があります。
余談になりますが、私の友人にもワーキングホリデービザから永住ビザを取得した友人がいますが、取得までに7年ほど掛かりました。
一時的ビザからの永住ビザは、非常に長いものになります。
また、取得出来るか出来ないかハッキリしません。
実力だけでなく運にも左右されるのです。
なぜなら、申請者増加に伴い、年々取得が難しくなってきているからです。
ワーキングホリデービザや学生ビザそして就労ビザから永住ビザへの切り替えは狭き門となっているのが現状です。
一時的ビザからの永住ビザ切り替えは非常に厳しい状況が続いており、おそらく今後もさらに厳しくなっていく傾向にあると思います。
これはオーストラリアだけでなく、世界的に同じようなトレンドで、どの国も外国人に対して移住を認めるのが厳しくなっている傾向になります。
オーストラリアではこれら一時的ビザとは別にオーストラリアという国もしくはビジネスへ投資をすることに滞在許可を与えられる特別なビザがあります。
次に、オーストラリアへ投資することによって永続的なビザを取得出来る投資ビザについて記載したいと思います。
オーストラリア投資ビザ
オーストラリアのビザの種類は、他国とは異なり様々な種類が存在しています。
また、ビザ申請プロセスは非常に構造化されており、法律、規制、政策、および立法手段に基づいています。
移民国家であるが故に様々なビザが用意されており、公平に厳格に移民を受け入れているのです。
入国管理局の審査にはプライオリティが設けられており、国に最大のメリットをもたらすビザ申請(熟練ビザ)は、メリットの少ないビザ申請(家族ビザ)よりも迅速に査定されるようになっています。
そして、Visa申請者は、適切なビザのクラスに規定された基準・条件をまずは満たさなければなりません。
ビザを取得出来ても、滞在の基準を満たしていることを証明できない場合、ビザは途中で拒否されることもあります。
すべてのビザクラスには、健康状況、申請者の人格、財産状況など様々な条件があり、これも最低限満たす必要もあります。
今回は様々あるオーストラリアビザの中から投資ビザについて特化して記載したいと思います。
この投資ビザはオーストラリアでは、ビジネスイノベーションおよび投資プログラムと呼ばれており、6つのビザがあります。
オーストラリア政府が発行する6つの投資ビザを順に紹介していきます。
①Business Innovation Stream(ビジネスイノベーション)ビザの取得条件
このビザはオーストラリアで新規のビジネスをする方向けのビザです。
ビザ取得者と併せて、家族も付帯してビザを取得出来ます。
取得条件は下記のとおりです。
- ポイントテスト(英語力や学歴、職歴などの総合テスト)で少なくても65点以上取得
- 500,000オーストラリアドル以上(日本円で約4000万円以上)の売上高を見込めるビジネスをオーストラリアで成功させる、また、オーストラリアのビジネスの実質的な所有権と管理を取得して維持する。
- 800,000オーストラリアドル(日本円で約6000万円以上)の純資産
②Investor Stream(投資家)
このビザはオーストラリアで投資活動をする方向けのビザです。
このビザも家族を付帯してビザが取得出来ます。
取得条件は下記のとおりです。
- ポイントテストで少なくても65点以上取得
- 3年間の投資経験があり、オーストラリアの州または準州の債券に4年間150万豪ドル(日本円で約1億2千万円以上)を投資する
- 225万豪ドル(日本円で約1億7千万円以上)の純資資産。
③Significant Investor Stream(上級投資家)
このビザは、②Investor Stream(投資家)ビザと同様にオーストラリアで投資活動をする方向けのビザです。
Investor Stream(投資家)ビザよりもより多くの資金を投資する必要があります。
しかし、Investor Stream(投資家)ビザと異なり、ポイントテストを受けることなくビザの取得が可能です。
なお、Investor Stream(投資家)ビザと異なり家族へのビザ付帯は出来ません。
取得条件は下記のとおりです。
- 少なくとも4年間は、オーストラリアへ指定された投資先へ少なくとも500万豪ドル(日本円で約3億8千万円以上)を投資
④Business Innovation Extension stream(ビジネスイノベーションの延長ビザ)
このビザは上記①ビジネスイノベーションビザと②投資家ビザの滞在期限を延長させるためのビザです。
この延長ビザも家族にも適用可能です。
このビザで2年間さらに延長してオーストラリアに滞在する事が出来ます。
条件は下記のとおりです。
- ①ビジネスイノベーションビザもしくは②投資家ビザを3年以上保持している事
- ①ビジネスイノベーションビザもしくは②投資家ビザを2回以上保持していない事
⑤Significant Investor Extension steam(上級投資家の延長ビザ)
このビザは③上級投資家ビザの延長ビザとなります。
条件をクリアすることによってさらに2年間延長してオーストラリアに滞在する事が出来ます。
- ③の上級投資家ビザと併せて①ビジネスイノベーションビザもしくは投資家ビザを3年以上保持している事
- ④のビジネスイノベーションビザの延長ビザを保持していない事
⑥Premium Investor Stream(プレミアム投資家)
このビザは②の投資家ビザよりもさらに上級の投資ビザとなります。
条件は下記のとおりです。
- オーストラリア貿易促進局によって指名された投資先もしくは寄付先へ1500万豪ドル(約11億円ほど)を投資する
⑦Entrepreneur Stream(起業家)
オーストラリアで起業する方の為のビザとなります。
家族にもビザの適用が可能です。
条件は下記のとおりです。
- オーストラリアで起業家する事
- オーストラリア企業からベンチャーキャピタル資金で200,000オーストラリアドル(1500万円)を受け取る正式な契約に署名されている事
オーストラリアのポイントテストとは?
上記①ビジネスイノベーションビザと②投資家ビザは投資だけでなく、申請者の状況、能力も問われ、加点方式でのテストが行われます。
この2つのビザについては、投資だけでなくテストもあることに注意が必要なのです。
①ビジネスイノベーションビザと②投資家ビザいづれも65点以上を取得する必要があるのです。
下記5つの項目に沿ってテストが行われます。
65点以上を取るにはどうすれば良いか?まずは下記図を参考に確認をしてみましょう
- 年齢
- 英語レベル(IELTSテスト)
- 職歴
- 学歴
- スポンサーの有無
7つの投資ビザ(Visa188)から永住ビザ(Visa888)への切り替え
今回紹介した7つの投資ビザはいづれも4年間の滞在を許可されることになります。
4年の滞在では足りない場合、条件を満たすことによって2年間延長が可能です。
よって最大で6年間滞在する事が出来ます。
そして、これら7つのビザを取得後に永住権を取得する事が可能になります。
投資ビザではまずはこの7つのいづれかのビザを取得し、4年後に永住ビザ(Visa888)の申請を行う必要があるのです。
次に永住ビザへの切り替え、申請について記載していきます。
なお、ここで紹介した7つの投資ビザは下記オーストラリア移民局のホームページにて詳細が記載されています。
詳しくは下記をご参照ください。
オーストラリアの永住権(Visa888)の取得
オーストラリアの永住ビザですが、先に紹介した7つのビザを取得し、数年後に永住権ビザを申請が可能になります。
永住希望者は、4年間のうち少なくとも2年間をオーストラリアで過ごすか、オーストラリアとの強いつながりを示して、居住状態を維持する必要があります。
永住権の申請はオンラインのみとなり、投資ビザを取得した時のような条件や特別な審査などはありません。
よって、上記で紹介した7ついづれかの投資家ビザを取得し、オーストラリアに滞在し、ビザ取得時の条件を満たしていれば永住ビザを取得する事が可能なのです。
投資家ビザさえ取れれば、永住ビザは大きな問題が無ければ取得は可能と考えて問題ないでしょう。
永住ビザを取得するにはまず7つのいづれかのビザを取得する事が非常に重要なのです。
まずは、7ついづれかの投資ビザが職歴、財産、英語力など総合的に考えて自分に合っているか確認すること。
そして、代理店などに相談しどのビザを取得をするのがベストか考えてから進めていく事が重要と言えるでしょう。
ビジネスタレントビザについて
なお、先に紹介した7つの投資ビザ以外に永住ビザをすぐに申請出来るビザプログラムも存在しています。
このビザは4年の投資ビザを取得する必要なく、即時永住権を与えられる特殊ビザとなっています。
それがビジネスタレントビザ(Business-Talent-Permanent-132)というプログラムです。
条件は上記7つよりも厳しい要件を設けています。
このビジネスタレントビザには、2つのビザプログラムがあります。
Significant Business History stream
オーストラリアで既にビジネスを所有または部分所有する成功したビジネスマン向けのビザ。
取得条件は下記のとおり。
- 年間300万オーストラリアドル以上(約2億3000万円以上)の売上高を持つビジネスであること。
- 申請する直前の4会計年度のうち少なくとも2年間は、合計AUD400,000(約3000万円以上)の純資産を持つこと
- 個人の純資産は150万豪ドル以上。(約1億1000万円以上)
Venture Capital Entrepreneur steam
オーストラリア投資評議会(AIC)のメンバーからベンチャーキャピタル資金を調達した方向けのビザ。
取得条件は下記のとおり。
- AUのVCから少なくとも100万豪ドル(7000万円以上)の資金提供を受けたこと
上記の2つのビザプログラムは直接の永住権を取得出来ます。
この2つのビザの条件は、先に紹介した7つの投資ビザよりも厳しいものの即永住権が付与される為、もしこの条件をクリアできるのであればこちらのビジネスタレントビザを始めに目指すのも良い選択となるでしょう。
ここまでで、永住ビザ(Visa888)の説明は以上です。
如何だったでしょうか?
オーストラリアには、多くの移住ビザプログラムが用意されていました。
財産証明条件や投資条件は厳しいものの、一定の財産を証明出来れば取得出来る富裕層向けのビザもありました。
オーストラリアの投資ビザは、文字通り富裕層、ビジネスマンが取得出来るビザであると言えると思います。
オーストラリアの市民権の取得
次に市民権を取得する方法についても記載させて頂きます。
オーストラリアでの市民権は、オーストラリアの永住者または市民の親に生まれた子供には、自動的にオーストラリアの市民権が与えられます。
また、オーストラリア国外でオーストラリア人の親から生まれた子供も、自動的にオーストラリア市民権を取得できます。
これは日本も同様ですので日本の制度と同じように考えて貰えれば問題ないでしょう。
また、オーストラリアに4年間合法的に居住し、その期間の最後の12か月がオーストラリアの永住者として過ごした後に、オーストラリアの市民権を申請する権利を得ることができます。
市民権を得るにはまず最低4年間オーストラリアに居住する必要があるのです。
また、市民権が付与される前に、試験があり、オーストラリア政府が用意した誓約にサインする必要があります。
オーストラリアの成人国民は、連邦、州、地方政府の選挙で投票することが義務付けられており、投票しなかった場合、罰金が科される可能性があります。
市民権を得る目的は主に投票だと思いますが、投票に行かないと罰せられる可能性もあるのです。
なお、オーストラリアは二重国籍を認めています。
日本では認めていませんので、オーストラリアの国籍を取得した場合、日本かオーストラリアどちらかを選択しなければなりません。
しかし、オーストラリアでは二重国籍が可能なため、日本人の国籍を持ったままオーストラリアに滞在する事が出来ます。
永住権を取得した後に、市民権を得るのかどうかも選択肢に入れておくと良いでしょう。
オーストラリアの税制について
次にオーストラリアへ移住し、生活およびビジネスをするうえで非常に重要なオーストラリアの税制について記載したいと思います。
下記主要な税制について順に記載していきます。
- 所得税
- キャピタルゲイン税
- 相続税
- 物品サービス税(GST)
- 法人税
- 二重課税協定
所得税
累進課税で最大47%(2%はメディケア負担金)となります。
課税所得(豪ドル) | 税額・税率 |
---|---|
0~18,200 | 0% |
18,201~37,000 | 1豪ドル当たり19豪セント(19%) |
37,001~90,000 | 3,572豪ドル+37,000豪ドルを超える範囲につき、1豪ドル当たり32.5豪セント(32.5%) |
90,001~180,000 | 20,797豪ドル+90,000豪ドルを超える範囲につき、1豪ドル当たり37豪セント(37%) |
180,001以上 | 54,097豪ドル+180,000豪ドルを超える範囲につき、1豪ドル当たり45豪セント(45%) |
キャピタルゲイン税
キャピタルゲインも法人税率同様に30%が適用されます。
相続税
オーストラリアには相続税が課税されない国家として位置づけられています。
日本のような相続税はなしと考えて問題ないでしょう。
物品サービス税(GST)
一部の基礎的食料品を除くほぼすべての財・サービスに関して課税されます。
税率は10%となっています。
法人税
オーストラリアで設立された現地法人は「所得税法」上のオーストラリア居住会社とされ、源泉の所在にかかわらず、国外源泉所得やキャピタルゲインを含めたすべての所得に対して課税されます。
税率は30%です。
二重課税協定
日本との間で二国間租税条約を発効済みです。
源泉税率は利子最大10%、配当金最大15%、ロイヤルティー最大5%が掛かります。
オーストラリア移住はどういった方に適しているか?
投資ビザを使ったオーストラリア移住に適している方は、まず第一にお金を持っている事が最低条件となるでしょう。
また、次に大事なことはオーストラリアという国が好きという事が重要かと思います。
世界的に見てもオーストラリアはビジネスや投資に適した環境ではありません。
もし、投資、ビジネスをするのであれば、税制面などでもっと優れた国があるからです。
物価も高い為、人件費も世界的に見ても非常に高いです。
簡単に人を雇ってビジネスを始められる環境ではありません。
投資ビザやビジネスビザを使ってオーストラリアでビジネス、投資をするにしても、オーストラリアが好きだからという理由がないと難しいのではないかと思います。
日本人には当てはまらないかもしれませんが、自分の国が危機的な状況になっていて海外に移住するしかないという事でない限り、投資目的で行くのは適しているとは思えません。
よって、お金があり、オーストラリアが好きという方に適しているのがオーストラリアの投資ビザと言えるでしょう。
また、もしお子様や家族を連れた移住であれば英語を母国語とする国なので英語を使った教育、今後のグローバル社会で生き抜くために英語力を養うという意味での移住にも適していると言えそうです。
オーストラリアは本当にいい国で、著者自身も大好きな国の一つです。
しかし、やはり物価が高い事がネックであると考えています。
生活や教育目的でオーストラリアへ移住するのにはそれ相応の資金力がないと厳しいものになるはずです。
オーストラリアへの移住は、治安、教育環境が良い為、本当に富裕層向けの移住先と言えるでしょう。
タイランドエリートカードのビザと比較
最後に、余談となりますが、私が現在暮らしているタイという国、およびタイ王国が発行しているタイエリートビザプログラムと比べて、下記8つの視点で比べどちらが良いか比較をしてみたいと思います。
- ビザ取得費用
- 物価
- 治安
- 医療
- 教育
- 税制
- 気候
- どちらの国が暮らしやすいか?
①.取得費用
オーストラリアの投資ビザとタイのエリートカードビザは、どちらもお金さえ出せば滞在ビザを得ることが出来ます。
どちらもお金があれば移住できるという点では同じと言っていいでしょう。
しかし、取得費用には大きな違いがあります。
オーストラリアの投資ビザは日本円で約1億円です。
そして、4年の期限付きのビザをまず貰う事になります。
一方タイのエリートカードビザは20年で2M THB(約700万円ほど)です。
取得費用には10倍以上の差があります。
また、オーストラリアの投資ビザはオーストラリア政府から基本的には何もバックアップがありません。
タイのエリートカードビザは空港などでのVIP待遇や無料の購入ゴルフコース・スパなどの特典が付いています。
タイのエリートカードの価格は価値に対して非常に安い価格設定になっているのです。
タイのエリートカードをご存じでない方はまずこちらを確認してみてください。
取得価格は10倍も違うのに、オーストラリアの投資ビザには特典は何もないのです。
費用・価格は、タイのエリートカードビザが大きく優っていると言ってよいでしょう。
②.物価
同じ投資ビザを使ってどのように老後や引退生活を送るのかに寄りますが、物価は安いことに越したことはないでしょう。
タイの物価はオーストラリアと大きく異なっています。
オーストラリアは日本よりも物価が高いです。
物価が高い国として世界有数の国と言っても過言ではないでしょう。
また、ただ安いだけでなく世界中からビジネス目的で仕事をしに来ている駐在員がいる為、クオリティの高い生活を送ることも可能です。
数多くの日本食レストランが進出している為、日本食もオーストラリアの日本食よりも種類、品質も良いです。
物価についてもタイの方が優れていると言えるでしょう。
③.治安
私はどちらの国にも長期滞在したことがありますので、私の独断と偏見の意見となりますが、治安についてはオーストラリアが上と言って良いでしょう。
ただし、どちらの国も日本と比べると治安が悪いので場所によっては注意が必要です。
④.医療
オーストラリアの医療はWHOのインデックスで2019年世界32位にランクインしています。
一方、タイは47位です。
http://www.who.int/healthinfo/paper30.pdf?ua=1
このランキングではオーストラリアの方が上です。
しかし、タイもトップの病院は高級ホテルと同じラグジュアリーな施設また世界的なメディカルツーリスト先としても有名です。
医療のクオリティについてはどちらが上と言えないでしょう。
⑤.教育
英語教育を考えるならば母国語のオーストラリアがタイよりも上と言っていいでしょう。
ただし、タイにも多くの世界的に有名なインターナショナルスクールがあります。
特に英国系インターナショナルスクールは世界的にも有名校がバンコクには存在しています。
タイの富裕層の子供はインターに行く傾向が高いです。
教育についても一概にはどちらが良いとは言えないです。選ぶ学校次第と言えるでしょう。
⑥.税制
タイの個人所得税は最大で35%です。一方オーストラリアは最大で47%になります。
また、タイの法人税は累進課税性で最大20%です。オーストラリアは30%となります。
またキャピタルゲインやインカムゲインについてもタイは税制優遇があります。
税制についてはタイの方が大きく優れていると言えるでしょう。
⑦.気候
タイは年中夏のような気候です。四季が無い為、年中半袖短パンのスタイルで衣替えをする必要はありません。
一方オーストラリアには四季があります。
非常に大きな大陸の為、住む場所によって気候の違いは大きくありますが、日本の冬と同じような気候の土地も存在しています。
また、オゾン層が破壊されており、紫外線による皮膚がん患者が世界一多い国でもあります。
これはオーストラリアの負の部分と言えるかもしれません。
気候については住む場所によって大きく異なる為、どちらの国の気候が良いというのは人それぞれの為判断は出来ません。
しかし、オーストラリアの日差し、紫外線には気を付けたほうがいいと言えるかもしれません。
⑧.どちらの国が暮らしやすいか?
物価の面で見るとオーストラリアはタイと比べて暮らしづらいと言えるかと思います。
また、気候の面でも年中夏のタイと比べてオーストラリアは四季があり、またオゾン層破壊による皮膚がん発症の危険性が高いです。
そして、オーストラリアの人口2500万人に対して、タイへ居住しているオーストラリア人は3万人近くいると言われています。
日本はオーストラリアよりも総人口が5倍ほどいて、日本大使館へ在住届を出している日本人が10万人近くいます。
人口の比率を見ても、オーストラリアからタイへ移住しているオーストラリア人も多いと考えて問題ないでしょう。
オーストラリア人から見てもタイは魅力的な移住先となっているのです。
また、ワーキングホリデーの期間が終わった日本人がタイで生活を送るケースも非常に多いです。
オーストラリアでは物価などの面で生活を送るのが難しく、その為タイに来たという人が一定数いるのです。
人それぞれ、色々なライフスタイルがあります。
一概にどちらが暮らしやすいというのは、人のライフスタイルによってそれぞれかと思います。
しかし、物価の面で見ると、どちらの国が暮らしやすいかという点で言うとタイの方が暮らしやすいと言えるではないでしょうか。
タイエリートビザと比べて移住するなら、どちらが良いか?
オーストラリアとタイどちらも日本人の海外移住先として非常に魅力的です。
しかし、私個人としてはタイでの長期滞在をお薦めしたいと思います。
なぜ、タイの方が良いのか?
それは、タイには富裕層向けのVIPビザプログラムが存在しているからです。
このビザプログラムはオーストラリアには存在していません。
タイには長期ビザが発行されるだけでなく、それに付随してタイ政府が完全サポートする形での特典も享受できるのです。
それがタイのエリートカードというものになります。
もし、オーストラリア移住でお悩みであれば、一度タイのエリートカードについて詳細を記載していますので確認頂ければと思います。
なお、私は、現在発売されているタイランドエリートカードとは異なり貴重性および資産価値も数倍も高い旧式エリートカードの紹介サービスもしています。
現在非売品となっているVISAプログラムのカードです。
もしこの旧式エリートカードとは何かご存じでなく、ご興味がある方は下記記事に詳細を記載していますのでこちらもご参照いただければと思います。
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